【.NET Framework】実行ファイルのバージョン確認方法

.NET Frameworkで作成されたアプリケーションの実行ファイルに対して、どのバージョンで作成されたかチェックする方法。

dumpbinを使う

  1. Visual Studio コマンドプロンプトを起動する。

    ※ Visual Studio 2015の場合、「スタート」→「Visual Studio 2015」→「開発者コマンドプロンプト for VS2015」から起動できる
    VS開発者コマンドプロンプトの場所

  2. 以下のコマンドを入力する。

    dumpbin /clrheader [ファイルパス]

  3. すると、以下のようなメッセージが表示される。

    File Type: DLL
    
      clr Header:
    
                  48 cb
                2.00 runtime version
               31108 [    7300] RVA [size] of MetaData Directory
                   1 flags
                       IL Only
                   0 entry point token
                76B0 [   299B4] RVA [size] of Resources Directory
                   0 [       0] RVA [size] of StrongNameSignature Directory
                   0 [       0] RVA [size] of CodeManagerTable Directory
                   0 [       0] RVA [size] of VTableFixups Directory
                   0 [       0] RVA [size] of ExportAddressTableJumps Directory
                   0 [       0] RVA [size] of ManagedNativeHeader Directory
    
    
      Summary
    
            2000 .reloc
            2000 .rsrc
           38000 .text

runtime versionの値で、.NET Frameworkのバージョンを特定することができる。

runtime version .NET Framework version
2.00 .NET Framework 1.1
2.05 .NET Framework 2.0

dumpbinが使えない(見つからない)

Visual Studioはインストールしていて、VSのコマンドプロンプトでdumpbinを実行できない場合、必要ファイルが足りない可能性がある。

どうやら最近のVisual Studioではオプション扱いになっているようで、デフォルトでインストールされていない項目に含まれているよう。
(確認したのはVisual Studio 2015)

インストーラにて、以下のオプションを選択するとインストールされ、dumpbinコマンドが使えるようになる。

dumpbinを使えるようにするインストールオプション「Visual C++ 2015用の共通ツール」
Visual C++ 2015 用の共通ツール

投稿者: Output48

中学生の時に初めてHTMLに触れてからホームページ制作を独学で始める。 ベンチャー企業の営業、大手企業のPG・SEを経て、独立。 現在はとある企業のCTOと、変な名前の会社の社長をしてる。

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