人間関係で悩んでいる時に、友人が勧めてくれた1冊。
ちょうど仕事仲間に嫌われたんじゃないかと悩んでいた矢先にこのタイトルだったので、気になってすぐに読んだ。
読み終わった後、100%ではないが、かなり気持ちが切り替わりラクになることができたので、ポイントだけ抑えておく。
「アドラー」って誰?
この本の副題にも出てくる「アドラー」は、世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在とのこと。
フロイト、ユングとは別のベクトルで心理学を論じていたようで、アドラーの心理学は、原因論に対し「目的論」で考える。
目的論とは?
まず原因論は、「幼い頃、虐待されたため、彼も虐待をしている」と現在の事象に対して原因をつける考え方。
対して目的論は、「虐待したいから、幼い頃の虐待を理由にする」と目的が先に来る考え方。
前者は過去の経験から『仕方なく』悪い行いをしてしまう、という一種の逃げ道を用意してくれるが、後者は悪い行いは自ら行っていて、理由などは正当化しているだけに過ぎないとバッサリ切り捨てる。
つまり、過去はどうあれ現在の悪い行いは本人がやりたいからやってるだけだという考え方。
私は理系脳なので、いつも原因論で考えていたため、この逆の発想には驚いた。
目的論は厳しいように思われるかもしれないが、個人的には過去から解放される前向きな考え方だと解釈した。
この本で得たもの
タイトルの通り「嫌われる勇気」。
「人に嫌われないように相手のことを考えて行動することは自己中心的な行動である」
若干表現は違うかもしれないが、このフレーズが印象に残った。
これまで相手に好かれようと相手のことを考えて、時には自分を殺して、行動してきたつもりだったが、この言葉をきっかけに考えてみるとただの押しつけだったかなぁと。
人間関係をもっとシンプルに考えてラク〜に毎日を過ごすことを目標にして、思い悩んだ時に再度この本を開いてみようと思う。
キーワード
- アドラー心理学
- 目的論
- 幸せの定義
- 貢献感